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ミステリと言う勿れ|epi14-6・35話 ネタバレあらすじ「水際の耽溺」の感想と考察も

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月間flowers2021年12月号で ミステリと言う勿れ(ミステリというなかれ)のepisode14-6【35話】が掲載されました。

本記事は、ミステリと言う勿れ episode14-6【35話】のネタバレあらすじ感想をまとめた記事になります。

他にもあった隠し事…ここにいない人物の過去… 犯人井口は、どうするつもりなのか?

※ネタバレ注意。

34話35話

ミステリと言う勿れepi14-6・35話「水際の耽溺」のネタバレあらすじ!

認めた男

井口さん、あんたが鍵山事件の犯人なのか?

青砥の問いに

はい、そうです」と答える井口。

驚く整…

井口は、何度も話を聞きに来た警察を「間抜け」

と言った。

小諸、塩川夫婦、久我山、青砥たちのせいで

私はやっぱり、軽く扱われた

と話す。

頭が混乱した青砥は、8年も経って誘拐事件を

起こしている理由を問う!

「…自首したいのか!?」

「そんな事したくない…」

切り替えが面倒だと言って全員を同時に映し出した

井口。

大笑いして青砥をバカにする小諸。

娘さくらに声をかけるが彼女は無表情のまま…

さらには青砥に土下座して謝れ、と叫ぶ!

「井口が言ってるだけで事実は分からない」

と言う青砥。

久我山が青砥に気を付けてくれと釘をさす。

彼の息子が井口といるからだ。

始まりの事件

分かったうえで井口に問いかける青砥。

「鍵山事件で3人の少女を殺したなら、

その前にも殺しているな?

井口は青砥がそれに気付いた事を少し褒め、

大事に埋めていたのに見つかってね…

と答える。

咄嗟に割って入る久我山。

土砂崩れ現場で見つかった人骨の事!?

理由を問う青砥に、自分の過去を語り始めた井口…

私は名前の通り目立たない子供でした

親にも友達にも、いつも忘れられるくらい…

井口とは正反対の金持ちの子で、かわいくて優秀で

運動神経も良くてピアノも弾ける子がいた。

2人で公園にいた時、知らない男が声をかけてきた。

「君のように特別な子をスカウトしてます…」

「…赤いダイバーズウオッチ、君にもあげるよ」

誘われた子が、ふと井口を振り返ると

「その子はダメだ」「普通の子は行けないんだ」

と男が話した。

男に連れられていく時、その子が

自慢気にこっちを見た顔が、忘れられない…

その子は姿を消し、井口は何も話さなかった

“自分は選ばれなかった”とは言えなかった。

「そうじゃないだろ!あんたは助かったんだ!」

そんな青砥の言葉に

「頭ではそう思うけど、消えた子がドラマチックに

生きてるんじゃないかと思ってしまう…」

と言う井口。

そして高校2年の時

「私は相変わらず軽い存在で、一人で渓流を眺めて

いました」

釣り客から離れた所に一人の少年を見つけ

話しかけた井口。

…赤いダイバーズウオッチを見せてあげよう

気が付いたら、少年の首を締めていたと言う。

「でも、それで良かった」

彼の存在は軽かった!」…

「そして埋めました」

私は軽いので、誰も気付かない

そういう事を2年おきくらいにやったと言う。

彼の考え方、物言いを否定する青砥。

埋まってたのは少年なの?

「女の子だけじゃなくて!」

危険を感じた久我山は息子を心配し、生死を

確かめる!

寝ている姿がモニター越しに見えた。

この子が軽いなら、死なせてあげる方が…」

久我山と青砥が同時に制止を呼びかける!

井口は久我山に情報源を話すよう勧めるが

「言えない」と言う。

「つまり軽いんですよ、あなたには」…

井口の言葉に息子の名を叫ぶ久我山!

復讐の罠

青砥も焦って止めようと声を出したが…

背後で何かを確かめている整に気付く!

整は、小諸の好きな少女を集めた写真集

見つめていた。

整が井口に問いかける。

「あなたにとっては自分と似てる少年を殺す事が

重要だった」

「少女は、関係ない」

鍵山事件は、イレギュラーだったんじゃないですか?

急に青砥に声をかける整。

「鍵山事件の捜査で『天秤にかける』というワードは

出たか?」

「何かと何かを比べるという状況は?」

2つの質問に「なかった」と答える青砥。

「被害に遭った少女たちの共通点は?」

…「3人とも髪が長くてスカートを穿いてた…

次に、小諸さくらに髪の事を質問する整。

子供の頃はショートヘアだったと答えるさくら。

続いて井口に2番のカメラと音声を切らせる整。

さくらに配慮しているらしい。

整は、さくらが鍵山事件の被害者たちと似てない

事に注目していた!!

井口にも彼の娘と小諸の娘が似ているか確かめる。

言われてみれば…と認める井口。

“娘に似ててかわいいから”小諸は井口の娘の

写真を撮った。

でも被害に遭った少女たちの写真は、似ていない。

「僕は犯人じゃないから、被害者と似てなくても

あの子たちに興味はない!」と言う小諸。

少女たちは複数で写真に写っていた。

似てる子は、被害者の友達の方にいた!?

「事件の日、小諸さんが見ていたのは

被害者ではなく友達の方だったんじゃないか。」

当時を思い出した青砥は「天秤にかける」という

ワードの意味に気付いた!

井口は、ショートカットでパンツを穿いてる子…

小諸が選ばなかった子を殺した…

井口は小諸に娘の写真を取られた事がきっかけで

家庭が壊れたと断言する。

その時から小諸をマークし、彼が好みの少女の盗撮を

楽しんでいるのを見てきた!

選ばれない軽い扱いの子を可哀想だと思い…

殺したと告白する。

少女の遺体はすぐ見つかるように置き、

小諸に関連する物証を利用した。

井口の行為に激怒する小諸!

隠されていた事実たち

では小諸は何故、取り調べで標的の事を

言わなかったのか?

納得できない青砥は、小諸に問いかける。

もっと隠したい事があったんだろ

突然、久我山が発言した!

井口は音声を切っていなかったのだ。

さくらが頭を抱えながら錯乱状態で喋る!

パパは私が大好きだから、好きな事をする!

泣いても嫌だと言っても

どんな事でも、するのが普通!普通、普通……

青砥の娘が「私達を天秤に乗せないで、腹立つ!」

と叫ぶ。

…青砥に「敦子」から2件の報告が入った。

整に携帯の画面を見せ、井口には娘の母親が心配

していると伝える。

続けて、イルカ先生…蘇我実との関係を聞く。

息子の体の為にスイミングスクールに行ったら

そこにいたのが蘇我実で、

子供の頃、友達を連れ去った男だ…と話す!!

井口は蘇我に近づき、当時の話を聞いた。

蘇我はバイトとして子供をさらっていたと話した

あと、ウソだと言って笑い飛ばした…

「そんなヤツが、ずっと子供の傍に…」

ショックを受けてる青砥に今度は井口が問いかけた。

「あなたも本当の事を言ってくれますか?」

友香ちゃんは実の子じゃないと」

否定する青砥に、友香が「母に聞いて知ってる」と

言う。

母親も友香も本当の父親だと思ってきたそうだ

虎、再び

…久我山が、井口がやってる事の理由を問う。

すかさず整が「竜樹くんが亡くなったから」と言う!

竜樹くんは何日も前に亡くなっている…

蘇我にウソの手紙とお菓子を渡され、卵アレルギーで

死んでしまった。

その時、偶然土砂崩れで人骨が発見されたと報道される!

“清算の時が来た”と、井口は感じた。

井口が集めたメンバーに罰を与えている…と解釈した整。

そして彼は、自分のせいで息子が死んだ事を後悔していた。

井口は誰の心の中にも「猛獣」がいて、自分を苛んでいる

と考え…「人である自分はなくなった」と言う。

してんちょうの“ちょう”は、「山月記」の“李徴”のそれ…

生きてる意味はあるのか」…ずっと分からずにいる井口。

整も常々疑問に感じていた…

…あなたに殺された子供たちも、その親御さんたちには

意味があった

あなたと竜樹くんも、そうじゃないですか?

ふいに外へ出ていく井口!?

外で機械音が響き…友香のいるコンテナから叫び声が

あがった!!

水の音が聞こえる…まさか池に落とされた!?

慌てて外に出ようとする青砥!

救援部隊

次のコンテナを動かし始めた井口に客を装った池本が

話しかけ数人で捕り押さえた!

乙部が青砥のいるコンテナを開けると、一目散に池へ

走り飛び込む青砥!

必死の彼を風呂先が止め、友香を助けたと伝える

潜水していた彼女は池の中で蘇我実と思える遺体を

見つけたと話す。

青砥は友香の無事を確かめ、塩川夫婦に土下座で

感謝を伝えた。

…池本たちがここへ来られたのは、

青砥がパン屋に連絡メモを渡していたからだった。

互いに慎重に行動し、今に至ったようだ。

井口は全員を道連れに自殺を考えていたのか…

「お前への罰はこれからだ」…と言う青砥。

整は井口に「何故亡くなった竜樹くんの傍にいなかった

のか」と問う。

彼は自分が「もう人じゃないから」と答えた。

…一人で林の中に行く青砥

整は友香に青砥のいる場所を教え、彼の想いを伝える。

抱き合い泣き叫ぶ二人…

遅れて友香の母「赤間敦子検事が整の所へ来た。

彼女はずっと青砥の携帯で電話がつながっていたと言う。

彼女は整に感謝を言い、握手して離れた。

…久我山は今度の事件も記事を書くと言う。

整の災難

― 夜が明けてきた

真っ青になる整…テストがある事を思い出したのだ!

― その後

子供の遺体に触った辛さと、

井口の不可思議な点について話す整。

あの日のテストは、悲惨だったようだ…

ミステリと言う勿れ epi14-6・35話「水際の耽溺」の感想・考察

意味深なサブタイトルです…
「水際」はキャンプ場の池、「耽溺」は井口がここでやってる事…でしょうか。
今話で一気に解決までいきましたよぉ!超超てんこ盛りで~す!!

ああ、悲しい事に自分の予想は全てハズレました!!(恥ず)
井口が「してんちょう」だったとこまでは良かったんですが…
あ、「してんちょう」の意味は重複してるようです。
何回も成り損なった勤め先の「支店長」という意味と、
集めたメンバーの「支点」になってる事に「山月記」主人公「李徴」の「徴」
を足すという整の考えです。

あらすじには入れなかったんですが、井口の改名は「虎雄」だそうです。
「李徴」がなってしまった「虎」と同じです。
こんなに屈折した人間とは思えない男の話は漫画では初めてかも?
これじゃあ物語が事実の上を言ってる気がします!
いじめられた訳でもないのに「軽く扱われた」自分の不遇に執着し
自分じゃない「軽く扱われた」少年たちを殺し続けました。
あまりにも身勝手で絶対許せない行為です!!
「秋葉原通り魔事件」を思い出してしまいました。
殺害方法は違うし目立つ所で起こした事件だけど、犯人の精神に問題あり
って点と他人を巻き込んでいる点が共通していると思います。
最近、この事件の特番があって物凄く憤りを感じました!

海外ドラマで見るサイコパスのような行動パターンも気になります。
犯罪を止めていた犯人を動かすのは「変化」だそうで、井口の場合は
息子の死」がきっかけでした。
ここで登場するのが、前回名前の出た「蘇我実」です!
彼が井口の出会った誘拐犯だった事には非常に驚きました!!
海外に子供をうっぱらうバイトってなんだよぉ!
クソな事してんじゃねぇ!!(あ、失礼しました!)
…井口は興味本位で彼に近づいたんでしょうか?
過去の誘拐の話をしたせいで竜樹くんが死ぬように仕組まれてしまい
自業自得な流れになりました。
少年たちを殺していた男が結婚して子供を授かっていた事は許せなかった
けど、こういう罰が与えられたんだなぁ…
新たな事件を起こした事で過去の犯罪が明らかになり、なんとか逮捕する事
につながりました。
漫画全体を見ると「因果応報」って感じです。
スゴイ作者さんだと知ってはいたけど、改めて超ヤバいです!!!

青砥さんの家族愛、小諸の愛娘への変態ぶり…も是非本誌で読み味わって欲しいです。
想像するしかない面もありますが、自由に過激に想像できますよ!